あらすじ
今、話題沸騰中のコミック『ヒメゴト』って、知ってますか?
花森大学に通う三人組、由樹と未果子と佳人の恋物語です。
それぞれが心に『ヒメゴト』を隠し、表と裏の顔の狭間で危ういバランスを取りながら、『ヨクボウ』と『セイフク』に溺れる物語です。
その『ヒメゴト』を象徴するのは、3人が秘かに愛用している、それぞれの『制服』。
外見的にも『制服』を着ることが許されるのはあと少しです。
そんな切羽詰まったタイムリミットの迫る19歳の夏から、物語はスタートします。
時に援助交際などのダークな部分も織り交ぜながら、一気に加速する3人の恋。
レズやゲイの世界も出てくるなど、ただの大学生達ではない3人から、だんだん目が離せなくなります!
ちなみにサブタイトルにも入っている『制服』ですが、由樹は高校時代のセーラー服、未果子は援助交際するためのお嬢様高校の制服。
そして佳人は未果子になるための女物の服やカツラを指します。
さて、いったいどんな内容なんでしょうか?とっても気になりますね!
以下に、ちょっとまとめてみました。
主人公、由樹(ヨシキ)
正しくは『ユキ』と読みますが、幼なじみの祥(ショウ)に付けられたあだ名のお蔭で中学以来、ずっと『ヨシキ』と呼ばれるハメに…。
まずは、そのあだ名が彼女にとって最大のコンプレックス!
たしかに男勝りなところはあるけれど、このあだ名がネックとなって、ますます女子っぽく振る舞う事ができないジレンマに苛まれています。
「スカートをはいて歩きたいし、フツーの女子のように振る舞いたい!!」
悶々と一人悩むヨシキ。そんな彼女にとって、唯一の望みは高校を卒業し、誰も知る人のいない街の大学に進学すること。
そして念願叶い、晴れて合格します。
「やっと女っぽい自分を出せる時が来たーーー!!」と心躍らせたのも、つかの間…。
な、なんと中学からの親友、祥までもが同じ大学に進学していた…。
秘かに由樹を追いかけてきた祥もまた、ヒメゴトを持つ人物の一人でしょう。
由樹に恋心を抱き始めた中学以来、彼女を『ヨシキ』と呼び、男として扱うことで『由樹の親友』の座を射止め、独占してきたんですから。
またもや絶望の淵に立たされるヨシキ。ガーン…。
このまま男っぽい仕草や振る舞いを続けていたら、本当に女の心を忘れてしまうんじゃないか。
「19歳。今が女の子に戻るラストチャンスかもしれないのに…」
由樹のヒメゴト
そんな焦燥感の中、唯一の拠り所は高校時代のセーラー服を着て自慰行為にふけること。他に持っているスカートは一枚もない。
このセーラー服のスカートをはくことで唯一、自分の中の女を実感することができるという、だいぶオンナをこじらせたキャラです。
未果子
この人が結構キョーレツなんですよ!
パッと見は天然系美少女キャラなんですけどね。クラスに1人はいそうな、誰もが守ってあげたくなるような女の子です。
いつも清楚な恰好をしていて、どこから見てもお金持ちのお嬢様…。
ですが裏では援助交際で生活費を稼ぐという日々。大変なことになってます。
それというのも、なんと実母の彼氏にレイプされたことが原因で、母親に捨てられ、祖母に引き取られた未果子。
中学校時代は超極貧生活を余儀なくされます。
その貧しさゆえに一度は諦めかけた高校進学を、どうにか自治体の支援と援助交際などで乗り切ってきました。
そんな中、男達への復讐心が芽生え始めるのも当然と言えば当然かもしれませんね。
美果子のヒメゴト
男を見下し、男を跪かせたいという欲望に燃える未果子にとって、ロリコンな外見は一番の武器でもあります。
ですから15歳だと偽り、有名お嬢様学校の制服を着て、世のおじさま連中から次々と金を巻き上げ、学費と生活費にあてていきます。
いや〜、なんとも凄まじい。そして狡猾極まりない、この未果子が物語を結構引っ掻き回してくれます。
そんな未果子にとって男は復讐すべき存在で、手玉に取って遊ぶ存在なのですが、中性的な香り漂うヨシキにはなぜか戸惑いを隠せません。
そしてついに気づきます。これが恋ってヤツなんだと…。
そこからが、さあ大変!
ヨシキを手に入れるため、いつもヨシキとつるんでいる祥を手なずけ、ヨシキから引き剥がしにかかります。
さらにヨシキからカイトを離すため、様々な画策をします。
そして女の恰好をしたいヨシキに「女っぽい恰好はヨシキちゃんには似合わないよ」と、男勝りのヨシキのままでいることを頼んだり…。
もちろん援助交際中のホテルでもトラブル続出です。最終的にはカイトと二人で退学する事態にまで追い込まれてしまいます。
男に復讐しながらも客に汚されることで唯一、自分を満たしてきたというキョーレツ女。
しかしながら自称『15歳』でいるためには、19歳がタイムリミットだと感じているという、こちらもまたオンナこじらせキャラの一人です。
佳人(カイト)
かなり年上の彼女もいるし、モテモテの人気者ですが、それはもちろん表の顔。実は女装が趣味の男子です。
とはいえ、ただの女装ではありませんよ。なんと未果子に憧れ、未果子と同じ服装&髪型で街を歩くという『ヒメゴト』が…。
こちらもかなり自身の性をこじらせている人と言えるでしょう。
カイトのヒメゴト
偶然、美果子を真似るカイトを見かけてしまったヨシキ。二人は互いにヒメゴトをさらけ出し、秘かにタッグを組むことになります。
ヨシキといるときは彼女の女友達になると割り切るカイト。彼は親身になってヨシキを女性に戻すべく、洋服選びなどに協力します。
しかしながら女装しているとはいえ、カイトの中身は男です。その男の部分に恋心を抱き始めるヨシキ…。
さあ、三角関係の出来上がりですよ!
絡み合う三角関係
女の子の恰好がしたいヨシキに、親切にアドバイスするカイト。そんなカイトを好きになっていくヨシキ。
ヨシキの中性的な魅力にやられた魔性の女、未果子。そして未果子に憧れる、大学の人気者カイト。
ちなみにカイトもまた、未果子を演じるには19歳がタイムリミットだと感じています。
なぜなら身体がどんどん男っぽさを増し、女っぽさから離れていくからです。未果子の姿に近づけるのは、今が最後…。
と、そんな自分達の欲望にめちゃくちゃ不器用な三人が、それぞれの『ヒメゴト』を『制服』に託し、物語は二転、三転していきます。
まとめ
いったいこれでどんな結末が待っているのやら…。
思わず、そう思わずにはいられない話の展開ですが、最後はステキなハッピーエンドで終わります。
ぜひ一度読んでみてください。本当に面白いですよ!
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